【回帰】解放と成熟。一年のご挨拶m(_ _)m

年越し迫る12月。


東京へ来て、音楽を再び動かすこと三年。
レーニング期間を入れると、そろそろ三年半になる。
以来毎年、今年はどんな年だったかを考える。


三年半を一言で語ることは難しいのだけれど、言い表すならば、「抗う」だったのではないかと思う。


年齢に抗い、現状に抗い、過去に抗い、自分が今までやってきて放り投げてしまった当たり障りない一般的な音楽に抗う。

とにかく、悲壮感からのスタートだったのではないかと、後悔もすれば、そこから得た素晴らしい出会いに感謝もする。

とにかく、やってみたい音楽の形が見つかったこと。それは時期はともかくとして、自分の現実として、認めてあげても良かったのかもなぁ、と反省をする。


抗うってこと、それ自体は悪いことじゃないのだけれど、そこに滞在させる気持ち次第では、良くないことだ、と言わんばかりに不幸なことが相次いだ三年だったようにも思う。


高校を出て、芸能学校へ行き、大手声優事務所の養成所で、在学中デビューもさせて頂けた。音楽なしに生きて行けていける人だったならば、順風満帆な道だったのだろうけれど、訳あって退所し、会社だったり、並行する音楽の中で、何かのきっかけを探す六年あまり。


東京へ来て、音楽の現場に立ち、多忙からのアレルギー疾患、またそこからの回復。
最近はようやく歌に再度集中する気力も戻り、解放されていくものが見えてくる。勿論、まだまだステージ基準はクリアしてないけど、こうしていきたい、というものと同時に変貌を遂げる気持ちも出来たし、回帰するものもあったり。


歌は難しくて楽しい。ということ。

そして、歌うことで自分が保たれる現実があるということ。


ドキドキ出来て、ワクワクして、時折、どうにもならない不安がやってきて。

でも、はーっと息を喉に通して声帯を奮わせると、そんなものは全部声の向こう側。彼方でぷよぷよと浮いているように見える。
携帯とか、カバンにぶら下がってるマスコットみたいに、ちょっとしたアクセントなんだと気づいたり。

こうしてコツコツやればいい、と最近は自分を解放する。



不幸な中にも幸せがいっぱいあったようにも思う。

東京にきて一番のカルチャーショックは大好きなアニメソングで、しかもカバーでオケ出しでライブが成立する、ということだったんじゃないかと思う。

地元はとにかく弾き語りかバンド系が殆どで、既存オケでライブをやる、という発想が自分の中には欠落してたんじゃないかと。


たくさんのものにがんじがらめになった自分の音楽を解きほぐして貰ったのと同時に、今後の自分の音楽表現に際して「こうありたい」という成熟していく感覚も得て。


今年も残すところあと少し。


今年の目下音楽的な最後のお仕事は、あるアーティストさんのクリスマスライブで撮影をすること。


正直、今月は先月からの30日換算で完全休養が2日と、ちょっと風邪が治りきっていなかったりと散々で、11月のトレーニング再開から初めて、一週間、ノーソング。


体調はあまり良くないけど、丁寧に元気にやり遂げて、年を越したいと思います。


来年はとりあえずカバーも織り交ぜながら、ライブ準備をしていきたいなと思います。


また新たに歩いていこう。花咲く日まで。