ボイストレーニングとボイスコントロール

TAKEZOの考えとして


歌唱訓練は

ボイストレーニング

【ボイスコントロール

に分かれると思っています。



例えば…

○トレーニン
 ・腹筋背筋をを鍛える。
 ・身体の仕組みを知る。
 ・自分にあった声の出し方を知る。
 ・ウォーミングアップの仕方を自分の身体にあわせて組み立てる。

等など、要するに歌を歌うまえの段階の土台つくりにて「声・喉の」トレーニング。



○コントロール
 ・表現の仕方や全体的な声の抑揚。
 ・苦手な音域があればそれをフォローする動きや歌い方。
 ・テンポ・リズム合わせ・キー合わせ。

等など、歌の「内容」に関する物事を考えて実践するのが「歌の」コントロール




要するに「ボイストレーナー」と一概に言っても


コントロール指導しかできない人に
レーニング段階の人が教わっても上達しないし


逆にトレーニング段階をある程度理論に沿って終えた人が
コントロールを教えられないボイストレーナーに習っても
上達せず単なる反復になってしまったりします。


自分はどの段階か?

解ればいいんですけど、指針なんてものが無いのが
身体を扱う指導領域であったりすると思います。

すべてを混同してしまうと、なかなか上達しないものだと思います。



そして、声というものは自己管理されなければ
トレーナーにはどうにも成らないのが現状です。


例えば、有能なトレーナーにレッスンを受けるとしても

レッスン前に【バカバカと飯を食う】とか

レッスン前に【柔軟体操をしない】とか

レッスン前に【歌の予習をしない】とか

【歌詞を読んでこない=表現を作りこんでこない】とか


そうなると、実際、トレーナーが
客観的に指摘をする段階に行く頃にはレッスン時間も終盤…。
前以て積み重ねてきていれば、もっと上達していたのになぁ…。


なんてことになってあまり上達しないもんだから
【レッスン料が高い】とか【思ったより上達しない】とか
不満に思う人が出てきたり…。



ですから、私はこの作業を二人に分けるのがとても有益だと思っています。



ボイストレーニングを完了した生徒を
ボイスコントロールを主とした講師に引き合わせる。

もしくはコントロール段階に入っていないと見極めた生徒は無理をさせず
レーニング講師に引き合わせる。

これでかなりの「喉壊し」を防げると思っています。



TAKEZOの場合は
個人、独学で書物を読み解き、その過程を独りでこなす訳ですが

とにかく、今大切だと思っていることはイメージ力です。


プロの歌手に【喉ってどうなってるの?】って聞いてみて

図解で人に教えられる人、言葉でも正確に答えられる人がどれだけいるか?

と問われるととても苦しいのが現状だと思います。



今回、とりあえず「歌の成長」2段階理論…を述べました。



次からは本格的に「イメージ」を重視しながら
自分を客観的に見るトレーニング方法を紹介します。

しかし、文面では正確な指導は絶対にできませんので
もし、顔を合わす機会がある方はそのときに。


「おや?おかしいな?声が出にくいな。喉が痛いな」
という方は、無理をせず体を柔らかくすることから初めてください。


声=喉、と分類するのではなく、声は全身で出すものです。

顔の筋肉や肩の柔軟性
腹筋や鳩尾の柔らかさや瞬発力
背筋の強さや柔らかさ
足腰の筋力や身体の動かし方

そのすべてが喉の一日の生理的寿命を何倍にもしてくれます。


喉がダメなら、別のトレーニングをすれば良いわけです。



何事も無理は禁物。



さて、次回は「声を出すイメージ」です。