【日常】震災関連2。

今回はテレビの話です。


民放各局は通常放送に戻りましたが
NHKが安否確認も兼ねて各避難所を回っているようです。

安否確認が不明な方は、放送を確認しておくと良いと思います。


ACのCMが不謹慎だと苦情が殺到していたらしいですが、節電節電と協力を呼び掛けている現状からして、貴重な電話回線で苦情を出すほうが不謹慎だと感じました。


震災前に、テレビで猪子さんが話していたこと。

動画が普及してテレビの地位が下がったようになり、視聴率が下がっているけれど、時代時代でテレビが持つ特権を活かした活動をすればいい。

まさに震災でテレビの持つ特権というか、チカラを目の当たりにした気分です。


個人的には、テレビ業界を学校でしっかりと体感してきたわけで、動画=テレビ、のような表現。インターネットテレビ、とか、インターネットラジオとか、動画=テレビ的な表現がめちゃくちゃ嫌いです。

テレビ、とか、ラジオ、って言葉を免許を持った団体しか使えない法案とか通らないものか?と考えたりもします。

素人を「言葉尻で」上手く騙しているような表記は、芸能界全体にとってマイナス以外のなにものでもありませんから。


例えば、ですけど。
ちゃんと医師には免許があって、免許を持たないのに医師を名乗ると罰せられるでしょ?

放送業界も同じでちゃんと訓練された人間がエンジニアや演者として起用されています。放送にも法律があるわけで、それを勉強した人間が時代の倫理やジャーナリズムを汲み取りながら、ガイドラインを遵守した放送をしています。

お金出して勉強して、プロとして厳しい世界に居るのに、一般人がちょっと工夫したような動画と同じカテゴリーに分類されたんじゃ、たまらないでしょ?


少なくとも放送業界に関わる人間には「動画=テレビ」というニュアンスを使わないで頂きたいと常々思っていますが、音楽業界は放送業界から少し離れた場所に位置するので、そういう表記も多く、残念に思うことも多いです。

ラジオも同様で、テレビ実習以上にラジオ実習をやっていた自分には、インターネットラジオ、という言葉や内容に感じる違和感は気持ち悪くて溜まりません。
ストレスたまるから、やめてほしい…と結構切実。


…と、かなり脱線しましたが…。


テレビにしか出来ない安否確認放送をNHKがやってくれています。

民放各局もワイドショーを使って、様々な情報を精密に提供しています。

放射線の実際の漏洩分布には驚きました。

分布は風向きによるとは聞いていましたが、政府の対応が大雑把過ぎる、というのは確かなようです。


放射線が既定値以下の農家や酪農家も出荷停止の被害を受けているようです。

民放各局がそれを出来るのに、政府が出来ない理由とはなんなんでしょうか?


ただ出荷停止にするだけじゃなんの解決にもならないですよね。

例えば、「個別に調査をしますので、調査が終わるまではとりあえず」出荷停止に…と言われれば納得も出来そうですが。

「食べても被害はないけど、とりあえず出荷停止にします」

なんて、意味が全く通ってないんですが、いったい内閣はどうなってるんでしょうか?


政府より、国民の団結意識のほうが今や強いわけで、どっちが政府なのか分からないな、と思いました。


自分の知り合いには、農家やってる人間も居るし、自分も昔は祖母の畑を手伝ったりしてたんで、農作物に対する対応が大雑把なのには納得出来なかったりします。


個人的な要望としては。

農協に放射線測定装置を早急に配備して、仕分けをしていく。

ことを望みます。

ハウス栽培の場合は被爆率も低いでしょうし、実際、放射線の漏洩分布にあれだけばらつきがある以上、福島県内、という基準の意味が分からないので。


もし、民主党内でどうにもならない現状なのなら、与党・野党と言っている場合ではないのだと思います。政治家全体で対策本部を作って貰いたいです。

国民ははっきり言って、与党とか野党とか、どーでもいいんです。

国民を大事にしてくれる政治家が大事なんですから。