【日常】収穫は半分に、後悔は二倍に。

TAKEZO-MUSASHI2011-04-06

他人の意見に流された決断は、最悪の場合、収穫は半分に、後悔は二倍になる。

と、覚悟して、そうならない選択をしたいと常々考えています。


現在、ステージ活動を自粛していますが、理由は2つです。


まず、ステージ活動で得られる利益率、という部分で半年間は必ず資金的な支援のほうが多少であっても役に立つ、との判断から、利益的に、直接労働の賃金を活かすことを自分に課しました。


あと、電力的な話。

ライブは場所や照明の使い方にもよりますが、持ち時間30分程度でも、一般家庭の1日に相当するくらいの電力を使う場合があります。

何故か、というと、待機電力にリハーサルでの電力使用にPAさんはだいたい、出演者が会場入りする前にセッティングをしていたりします。また照明はオンオフを繰り返すものなので、システムによっては起動時に通電中より高い電圧がかかることもあるので、結果、電力消費量は結構凄いことになります。

今年は創作に出来るだけ時間を割きたかったのもあり、自分の中での感覚的な判断で、自分ひとり分の電力消費量を、ステージより家庭に振った、ということ。

「君のステージは派手な曲が元々少ないし、機材も最小限。このタイミングでは、一般アーティストの中でもステージに立ちやすい部類では?」

と、ある遠方の音楽仲間には喝を入れられてしまいましたが、日常生活分、トレーニング、パフォーマンスをライブに対応させる、スタジオやカラオケの電力消費量を概算してみると、さすがに両方やるのは虫が良すぎるか、と、ステージに「向けて」消費する電力量を創作に振ることにしました。


現在、東日本に制限があるのは主に電力とガソリンだけであって、それ以外は人それぞれの自由な判断に任せていい所だと考えています。


故に、自分をしっかりと精査した上での自粛が望ましいわけで、他人の意見に安易に乗っかって、自分の普段の生活を必要以上に崩すのは、また別のところに問題が出てきてしまう。お酒が好きな人によって、酒蔵や酒造メーカーは生きていますし、他のカテゴリーも同様ですからね。


パソコンは消費電力が高い機器だし、主にデスクトップ派だから…と、普段から自分はエアコンとか、電気代、光熱費には気を配っていたので、判断は割と簡単でした。

現在も、1日の流れで、練習に出掛けるか?家で創作にパソコンを起動するか?の判断を二者択一にしています。



要は、個人単位での電力消費量やガソリンの消費量に気を配って、自粛すべきポイントを各自に決めてやることが、経済を出来るだけ圧迫しないレベルでの自粛に繋がるわけで、そういった他人の視野に流されない意識を持って、毎日を自分で作り出したルールの制限の中で楽しく生きて欲しいと願います。

哀悼の意の表し方ってさ、沢山あるし、日本人は頭のいい部族でしょ?
見つけましょうよ。で、いい案があれば拡散すればいいんです。

大手スーパーが被災地物産展を開催しているようです。被災地の特産品をセールしているのだとか。
素晴らしいことですよね。自分も東北、仙台のお酒でも買えないかなぁ、とこれからネットで調べてみたいと思います。



スポーツに例えれば、ナイターや過度の演出だけ自粛して、普通に興行を行ったほうが、興行収入からの支援金の用立ても、負担が少なくてスムーズなわけですよね?

義援金や支援金は確定申告の控除の対象になるわけで、経営者にも、それを観る観客にもバランスの良いメリットを得ることが出来ます。

消費電力が減れば、経費が減り、減った経費分を義援金に回すだけでも企業は利益を普段に近い形で出せるし。

興行は観る人を楽しませるためのものだから、それは様々な人の困窮した世の中に対する息抜きや癒しとして、存在価値を見いだせます。



皆が自分を丁寧に見て、少しずつ我慢をすればいいわけで、誰かどこかにしわ寄せが来るような、そんな割り振りは「皆で頑張ろう」という、今回のスローガンに反するのではないかと思ったわけです。

計画停電を外れたから、募金を追加した、自分の行動もまたそういった協調性の一部です。


あと、娯楽業、芸能、音楽、レジャーは必ず復興がある程度の段階に来た場面でより、その存在意義を強めます。

それまでに倒れてしまうことを一番に危惧しないといけないと考えると同時に。

そうやって、災害にある種の「敗北」をすることを私は避けて欲しいし、避けたいと思っています。

戦後、音楽は無かったのでしょうか?人の心を癒すお笑いやレジャーは本当にどこにも無かったのでしょうか?


私は震災から立ち上がった関西の劇団を知っていますし、被災しても負けたくないから、と、舞台に立ち続けた芸人さんも知っています。


皆、様々な分野でプロフェッショナルなのだからさ。

それを失わないような知恵を出しあうことを、自粛以上に大切にしようじゃないですか。


どうしてもステージに立ちたい音楽家は、スタジオの回数を減らすとか、深夜に回してみるとか。

確かに深夜の方がスタジオ料金は高いですけど、普段より負担する部分を変えるだけで、ステージに立つ方法なんていくらでもあると思いますし、それは企業単位でも同じではないかと思います。自分ももう少し温かくなったら、公園での練習を再開する予定です。



工夫をすることは簡単なことじゃないし、壁なんて幾らでもあるだろうけど。


自分はそんな人の強さを信じたいんです。

自分も、そんな強い人で居たいのです。



さて、ネットで地酒でも買おう。