【政治】まとめ。

この前のテレビでの補正予算案に関するディベートをまとめてみる。


補正予算案に対しての野党の主張。

子ども手当て(与党が法案を取り下げたのだから、そこから)からもっと復興財源出せば、野党は協力する。

石原さんはこう言って民主党を叩きたかったんでしょうけど、繋ぎ法案は6ヶ月効力がある。半年分は確保しなきゃならない。

で、自分の論争の穴をまったく見てないんで、残念でした。


子ども手当ての受給者が被災者に居ないかのような発言ですから、これ。

特定財源から支出しなきゃ、結局は被災地も圧迫するのは当然のことだけど、特定は特定でも、弱者救済の手当てを削るわけにはいかないんだよね。

例えば、普段の道路のあまり需要のない(きれいにするだけ、とかの)補修に使う財源を復興財源とするとか、一般的に全国的に受給者の居る財源を復興に安易に回すのはセオリーとは呼べないし、増税は何にしても全国を圧迫するのだから、所謂、高級的財源、人をより豊かにするための財源を回すしかない。

復興国債は要は効率よく、そういった国内資金を集める得策なわけですが、勿論、担保なく安易にやれる問題でもない。国が困窮すれば国債も短期ループでなくちゃ、不安で誰も買ってくれなくなるから。明確な担保を確保しなくちゃならない。


今の段階で出せるお金で、また他の財源からの補填が可能な最低ラインの補正予算を与党は出していたと思えたが、確かに切り込み不足はあったように思える。


ただ、それを非難する野党は、明確に「ここからなら出せる」と言った明確なディベート前のリサーチが見えず「出されたものを否定する止まり」だった。結局は足の引っ張りあい、利権狙いか、と残念に思ったし、野党の主張通り、繰り越し予算があるなら、別に一時補正で無理が出ても補填出来るんだから、いいじゃん、と自分は思ったわけで、そう考えると予算案を否定する本当の意味を疑うこととなった。


これは貴重なお昼の電気も電波も使う論争なわけだ。
簡潔で、内容の濃い健全なものを期待したが、全く期待には応えてくれなかったな、と思う。

これからもこういった論争はメディア内で増えると思うけど、持ち寄っている資料の量に注目して皆は見てほしいと思う。

とりあえず、与党はスラスラとリサーチした内容を述べていたし、内容に関しても様々な視野があったが、野党は結局、同じことしか言わなかった。


子ども手当てからはもっと出せる、とか
年金からは使うな、とか
国債を別枠特例で発行しろ、とか

まず「今ある余分なところからだろ?」と見てた人は思ったんじゃないかな。野党がねじれさせた国会を正常に戻すいい機会と思っていたけど、結局は何も変わろうとしない政治家像が浮き彫りになったように思えた。


内容が求められる状況で、利権争いを公然とやらないで欲しかった。


事業仕分けしたり、余分の削減やってきてもさ、結局、法的拘束力ないからって皆いい加減だったじゃない。

年金だって、下手に官僚に使い込まれるくらいなら被災地に行ったほうがいいし、実際年金無くても、家族の支えで生きていける人も沢山居るでしょ?なんでもかんでも権利を守ればいいわけじゃない。

行政に関しても、自民党は無駄に省庁分裂・分割させたりしながら、高給官僚をどんどん生み出してきたじゃない。


企業はひとりのチカラを高める教育をして、低賃金で作業効率を高めることをやってるのに、公務員の中には、依託やアルバイト雇って汗をかかない役職だってあるでしょ?

郵政民営化して、余剰した予算はどこへ行った?結局はお金のかかる部署を切り離して、自分たちの高給守ってるだけじゃないの?


結局、政治はずっと黒いまま。
災害があっても何も変わりはしない。


何故なら、政党トップクラスの政治家なんて、復興復旧しなくても生きていけるくらいの給与体制や保険や人脈を持ってるから。

変な欲に気を回す余裕があるんだ。


その余裕を別の方向へ向けて欲しいと切に願った放送でした。