【日常】食。
食に携わって、そろそろ10年になろうか?という最近。
様々な理の矛盾を垣間見る。
特に、人件費について。
ライブハウスで働いて、特に感じたことではあるが
最近の企業は、事業展開資金を主に人件費から繰り出していると感じます。
はっきり言って、無理矢理従業員の手当てを切り詰めて
事業展開をして、店舗を増やし、さも好況であるかのように装っている。
働く人にまず還元されるべき、利益に対する権利を剥奪されるのは、一部は事業として正しいかも知れないが、度をすぎていると思う。
だから、モラルが低下する。
飲食において、食中毒件数が増加傾向にあるのは、無理な切り詰めで、正常な対処が出来なくなってきているからなのは明確であるのに、誰も異を唱えない。
約1ヶ月、自分の所属店舗を離れて、食中毒対応にヘルプに出たが、帰ってきてみたら、フライパンは焦げつきだらけ。コンロはふきこぼれで穴は塞がっているし、ダクトも真っ黒、冷凍庫、冷蔵庫は整理されていない。
そもそも調理屋として、調理技術云々の前にクリアされるべき部分がどんどん「人件費、人件費」と抜かされてゆく。
食中毒はきっとこうして起こるべくして起こっていくんだろうな、と、正直、ゾッとした。
理由を聞けば、人件費を2%も落とせ、と言われているらしく、皆、残業をしていない、と分かり「アルバイト主体のお店なら当然こうなるわな」と。
食に携わる部分で、最低限のモラルを守れない状況に追い込まなければ、事業展開出来ないとか、ナンセンスだ。モラルを守ってお店が運営出来ないんであれば、他人に迷惑をかける前にお店なんかやめてしまえばいい、とさえ今は思っていたりする。
日本人は中国産がどうこうと文句を言うが、結局、戦後成長期は中国と同じように公害や汚染が問題になったじゃないか。
日本のほんの一昔前をそうやって批判出来るのに、今の飲食事情を批判出来ないのはどう言った理由か?
正直、理解に苦しむ最近である。
正直、薄利多売を飲食業界に持ち込んだのは、日本人の最大の罪ではないだろうかと思っていたりする。
悔しい日々より、少しばかりの反旗記事でした。
おわり。